コストブログ2 Mさん話「失われる技術・撮取り3、流出する技術と知識」

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Mさん話「失われる技術・撮取り3、流出する技術と知識」

Mさん話「失われる技術・撮取り2、セルアニメ」の続き。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-170.html
http://cost-off.seesaa.net/article/232860166.html


     Mさん話「失われる技術・撮取り3、流出する技術と知識」

 「『サザエさん』は今もセルで撮ってるけど、あれは登場人数が一人か二人ぐらいでしょ。
 特殊効果使ったり、派手な動きがあるわけじゃないからね。でも、素材が『サザエさん』でしゃべってる人の口パクにカメラが向いてなかったら、それこそ視聴者は変に思うよね。どうしたんだろう?ってw

 撮取だとどんなにいいカットであっても、撮影スタジオの人に気に入られないとやってもらえないってことがあったんだよ。操作が大変だって。撮影所の人と仲がよくないと下手したらやってくれないってことになっちゃうんだよ。
 最悪、撮影スタジオから『あの人の仕事はもう受けない』ってなると一番困る。断られてから他のスタジオ探すのも大変だし、よそが受けようにも機材が全部使用中で埋まってたらアウトだから、撮影スタジオの人とは仲良くやっていくよう気を使ってたんだよw」

「なんか営業みたいですね、仕事を発注するほうが気を使うなんて逆ですよね、普通w」

「でも嫌がる気持ちもわかるんだよ。煙が出るような特殊効果とか何回も巻き戻して撮影するようなところは、失敗する可能性も高いわけだから向こうもなるべくならやりたくないって気持ちがあるんだよ。失敗したらまたやり直さないといけないから。
 誰だって同じギャラなら簡単な作業をしたいじゃない。だから『ちょっとこれ撮影大変ですけど、なんとかお願いしますよ』って頼んでたよw」

「煙って実際のを使ってたんですか?CG処理じゃないんですか?」

「うん、昔はね。煙が必要ならスタジオで作ってもらったり、CGはまだなかったり、高かったりで普及してなかった。というより、パソコンもまだそんなに普及してなかったから。煙の撮影なんか思う通りに出てくれないから大変だったよw」

「そうか、セルの時代ってかなり前からなんですよね。もう、これPCがない時代ってのが考えられないですよ」

「今はデジタルになって、海外で編集もして出来上がったものをチェックするだけでよくなって楽だけど、撮取の作業がなくなるとそれまで使えていたテクニックも使えなくなったんだよね。
 セルなら撮取りで、このテクニックを使えばこういう絵が撮れるっていうのがデジタルだとできないってのがあるんだよ。デジタルならCGで処理しないとできないってなるし、撮取でその場でできることがCG処理ってなると時間やコストの問題が出てくるからね」

「なるほど、撮取りにもメリットあるんですね」

「撮取りの時の撮影指示のメモはすごく勉強になるんだよ。こういうセルからこういう絵を撮るにはこうすればいいってことが書かれてるんだから。
 それはデジタルになっても、過去の作品のような映像にしたいって時にも参考になるし、それが技術の蓄積になってるんだけど、今は海外発注が多くなって絵コンテや撮影用の演出の指示も戻ってこないことが多いから、原画や動画からどういう指示をしてこういう風に撮影したっていう過程の記録が残らないんだよ」


「う~ん、絵コンテに書かれている演出メモが重要だというのは前に聞きましたが、撮影での指示もそうなんですね。
 まるで受験で過去の問題の解き方を覚えていれば数字や条件を変えても解けるような感じですね」

「撮影の指示やコンテのメモ書きが残ってれば、別の作品で似たような演出しようと思った時に担当する人が変わっても再現しやすいんだけど、それが海外に行って放送用の完成したのだけ戻ってきたら、どんどん技術や資料が流出して日本には参考にするアニメの資料が残っていかなくなるんだよ。
 だから、海外のアニメーターはそういう資料を見て勉強してるからどんどんレベルが上がってるんだよ

「げっ、それはやばいんじゃないですか!?
 車のメーカーなんか徹底した技術の管理や産業スパイの対策してますよ。
 従業員はロッカーで着替えた後は、工場にはカメラで技術や情報盗まれないように携帯(電話)なんか持ち込み厳禁ですし、外から不審者に撮影されないように工場内を見れないように作っているとか、ほんとに神経使ってると聞いてるのにアニメ産業はただで技術を上げてるようなものじゃないですか」

「そうなんだけど、絵コンテにしても国内で描いても、原画や動画を海外で発注するならその国に送ったら、ほとんど制作会社に送り返したりしてないから、残ってるとしたらコンテを描いた人がコピーを取ってれば残ってるような状況なんだよ。
 もし、コピー取ってないとか、取ってたコピーがなくなったら国内に資料はないってことになる」

「そういえば、中野のまんだらけに買取コーナーで並んでたら僕の前の人は『イグルー』(『機動戦士ガンダム MS  IGLOO』)だったか、ゲームなのか、ガンダムっぽい絵コンテを持ち込んでました。けっこうな量だったんで、覚えてましたけど売るケースもありますね」

「結局、置いておく場所がないんだよ。制作会社に毎週毎週溜まっていっても置き場がないってことになるし。
 セルの時代は、海外発注しても日本で撮影するから韓国に一ヶ月行って仕事して、帰りに風呂敷に抱えるようにして山のようなセルを持ち帰ったりもしてたんだけど、今は海外発注だとデジタルだから撮影まで全部やって最終チェックだけこっちでするようになったから。

 まだ、ジブリ(スタジオ・ジブリ)みたいに原画の人と動画の人が同じスタジオで仕事してるなら、原画の人があがってきた動画をその場でチェックして『これはこう描くんだよ』って教えてもらえるけど、今はもう原画と動画のアニメーターがいっしょに仕事してるところのほうが少ないから、それもなかなかできない。後で原画の人に書き直されたって資料でもあればまだわかるけど、放送だけ見てもどこを直されたかがはっきりわからないよ

「同じスタジオでジブリみたいにみんな一緒に仕事してるのは減ってるんですよね」
関連記事:Mさん話「最近の打ち合わせ事情」
http://cost-off.seesaa.net/article/124937613.html

「よく産業の空洞化っていうけど、日本も絵コンテとかは国内でやってあとの制作現場は海外に発注ってのが段々増えていて、後継者が育てようにも人件費の関係で海外で発注するようになるとそれもできなくなる。アニメーターの人材的にも先細りになって、いい企画があって予算もあって国内でいいアニメを作ろうってなっても人材がいないとどうしょうもないよ。今はまだ優秀なベテランがいるからいいけどさ」

「空洞化って、円高で自動車工場とかを海外に移転するメーカーの話だと思ってました。
 確か、『ワンピース』はフィリピンで作ってるのをテレビで見ましたよ」

「東映はもう海外発注が会社の方針なんだよ」

※『ワンピース』の制作現場・・・フジテレビの「潜入!リアルスコープ」でテレビアニメのワンピースはフィリピンで作られていることが紹介された。
 東映アニメーション フィリピン(1986年設立)で制作し、原画作業は日本のアニメ監督(宮元宏彰)が描いた絵コンテを元に起こし、日本とのミーティングはWEBカメラを使用し、週一回のペースで日本人の監督とフィリピンの原画担当が通訳を交えて行っている。仕上がるとデータで日本へ送信される。
 アニメ作成にフィリピンが選ばれた理由は、制作費の問題で80年代初頭は韓国、台湾、マレーシア、タイと拠点を移し、行き着いたのがフィリピンだった。
参照:ワンピース制作現場へ潜入①/アニメ制作編
http://jvideo.info/videos/4227/

「『ワンピース』みたいな人気ある作品で、あれだけのクォリティが海外ってのは驚きましたよ。全然海外って思ってなかったです。
 一昔前の海外発注って言えば、まず絵が崩れてて、一発でこの回は海外に発注したんだなってわかったんですよ。
『ナディア』(『ふしぎの海のナディア』)の南の島編とかずっと絵が崩れててストーリーも進まないので、夏でスタッフの休みのための海外発注かと思ってましたよw」

「今はそんなに観てもわからないでしょ、違いが。
 そうなると、大事な回でも海外発注でいいやってことになるんだよ」

  Mさん話「失われる技術・撮取り4、都条例」につづく
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-214.html
http://cost-off.seesaa.net/article/241393361.html

~~~~
関連記事:・Mさん話「海外のセル画コレクター」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-334.html
http://cost-off.seesaa.net/article/267879982.html
Mさん話「ユニコーンガンダム�景気とクオリティー」
http://cost-off.seesaa.net/article/183814843.html
Mさん話「アニメーターと演出」
http://cost-off.seesaa.net/article/104815245.html
まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html
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・Mさん話「アニメーターと演出」
http://cost-off.seesaa.net/article/104815245.html
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『お台場18mガンダムpart1』
http://cost-off.seesaa.net/article/127347795.html
「普通日記09/08/29-30(G画像追加)」
http://cost-off.seesaa.net/article/126914941.html
『通常の3倍の・・電気代&静岡ガンダム』
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『三鷹の森 ジブリ美術館』
http://cost-off.seesaa.net/article/113118633.html

『休日とガンダム産業と経済学賞』
http://cost-off.seesaa.net/article/113515216.html
議長話「異次元ワープと脚本」
http://cost-off.seesaa.net/article/113864254.html
京都アトム『アトム誕生の秘密』『イワンの惑星』
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『EVA新劇場版:破(ネタバレなし)』
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『2009年映画興行収入ランキング』
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『2010年映画興行収入ランキング』
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コメント

kaito2198さん、コメントありがとうございます。

>日本のアニメ史でさえ上手く整理していない
 確かに日本の初期の漫画史は書籍でありそうですが、アニメ史はあまり聞かないですね。
 Mさんは「昔はビデオテープが高価だったから、放送したら上書きして使ってたから二度と見れない作品も多い。NHKだって上書きで消してた時代だから。日中合作とかで中国側に保存してあって見れた作品があったくらいだよ」
と言ってたのですが、昔の作品や資料が残ってないことがアニメ史の研究が遅れている原因かもしれません。

 また、日本では漫画やアニメは大学で研究しようとすると「それで学問と言えるのか、学生集めのための客よせパンダだ」というような偏見があると思います。
 最近は評価されるようになりましたが、日本は政治家は勲章をもらいやすいのに、漫画などの分野は評価されにくかったりしてるので。

 台湾ではちゃんと学者やアマチュアにせよ、そういう研究者がいるのはいいですね。僕は中国語はできないですが^^;

>一種の手工業者
この例えはわかりやすいですね。
僕もアニメーターの原画、動画の人は絵の職人のようなイメージを持っています。監督は確かに芸術家のようなイメージです。

>一握りの人に限られています
 アニメ監督や脚本家の収入は知らないので、どれぐらいだと儲かるほうに入るのか、ちょっと判断できないですが、アメリカのアニメーターはまた事情が違うんですね。

>「創造」という要素
 僕は素人なので素人考えですが、
漫画家やアニメ監督だと芸術家のように本人でないとできない「創造」の要素も多いが、
アニメーターは絵の職人であって、他の人である程度代役が可能なのでその分「創造」の要素は低いと思っています。

 教授の自由も、義務教育の教師よりも大学教授のほうが自由度は大きいのと同じように、監督や脚本家のほうが自由度や創造の要素が大きいのはだいたいの仕事の分野でそうだと思います。
 
 宮崎監督にせよアニメーターを経て現在の地位になっているわけで、自分の思う通りの作品を作りたいならそれだけの地位になるか、はたまた自分で制作費を出すかということになると思います。

>企業としてはものすごくできるほう
 その通りですね。白黒アトムが始まったばかりでアニメが伸びるかもわからないのに、すでに国内での全部の制作は難しい→移転と、まださほど円が強くない時代に先の先まで見て判断してますから。
 アニメーターの育成云々は抜きにして、企業として利益を追求することと、結果としてアニメ作品を多く作れたことにつながったという点では優秀だと言えます。

>特に手塚がこういう状況や環境を作ったわけではない
 宮崎監督の手塚批判は、前のkaito2198さんのコメントで台湾でのスタジオの設立を「協力した」というのを読んで、
もしかしたら、宮崎監督は会社の命令で移転の協力をしたが、その時点で将来日本のアニメ産業が現在の状況(海外のアニメーターに仕事が行って国内の仕事が減って人材が減る)がある程度予想していて、
そういった海外移転や将来の不安なんかのすべての元凶が手塚にあると思って批判していたのかなあとも思ったりしました。
まったくの的外れかもしれませんが、でも好き好んで協力したとは思えないので^^;

>たぶん、ネットでもヒットしない情報ですね、これは。
日本では日本のアニメ史でさえ上手く整理していない状態ですので、たぶん産業チェーンの海外部分まで言及するのは難しいですが、幸いこちらには台湾のアニメや漫画史を整理する学者やアマチュアの方がいますので、実は中国語でしたらそこそこ資料が見られます(ネットはごく一部だけど)。

>才能や仕事量と報酬が見合ってない
まあ、今だとどうしてもそうなりますね。コストさんやRANDALさんもおっしゃったが、アニメは制作の性質から、結局シニカルにいえば「工業/製造業」の一種なので、アニメーターの方も不幸にして漫画家みたいになることはなく、一種の手工業者になってしまったんです。
結局、儲かる可能性があるアニメ制作にかかわるものは、アニメ監督、脚本家、プロデューサーなど一握りの人に限られています…。
うーん、上手くいえませんけれど、つまりアーティストでいう「創造」という要素はアニメにおいては、結局監督や脚本家などでしか認められないような気がします。当然傑作と呼ばれる作品を見れば、決してそうじゃないですけど、残念ながらアニメ産業とそれにまつわる環境は、まだそこまで成熟していないように見えます。アメリカなら、還元制度があるため、たとえ平のアニメーターでも、ちゃんと金を貰えるけど、日本は…。

>1960年代
1960年代でいえば、『アトム』(1963年放映開始)からの「テレビアニメ」が始まってまだ10年も立っていなかった頃でしたので、東映のそうした動きは企業としてはものすごくできるほうですよね。まさにこういう産業と業界の変化にいち早い対応できるフレキシビリティが、今の東映アニメの体系を今日まで支えてきたんですよね。

>コメントの文章の主語の確認ですが、「(大塚や宮崎が)国内で他人に意見を申す一方」であってますよね?
そうです。
ですからそういうところを含めて、あくまで産業構造の問題で、特に手塚がこういう状況や環境を作ったわけではないと思います。

Randalさん、コメントといつも紹介リンクありがとうございます。
kaito2198さん、台湾から貴重な意見と情報ありがとうございます。レスはRandalさんの後に続けて書いてます。

 今回の本題は撮取の話で、それ以外はおまけなのですが、その背景部分を簡単にまとめると
(Mさんはお金の話はあまり好まないのですが、Wikiの部分は補足で僕が足してるのでその2から引用部分の明示を追加しました)

 日本アニメには当初から予算の問題があった。
1秒8コマ化、口パク、バンクなどの手法を生み出すことでコストダウンとともにリミテッドアニメの可能性を広げ、安い制作費でできるテレビ番組(コンテンツ)として日本アニメ業界は発展した。

 が、やはり当初からの制作予算、とくに人件費の問題は根本的には解決しておらず、海外発注が増え、不況もあって段々と国内の若手アニメーターの仕事が減って育ちにくい状況にある。
 海外での制作が増えることで技術や資料が流出するとともに、海外のアニメーターのレベルが上がり、国内での人材先細りになっている。

 というのが、「失われる技術・撮取り」の背景の話です。(まだ、その4でもうちょっと都条例などの規制の話もあるんですが)

 手塚治虫の功罪や批判はWiki以上のことは僕はわかりませんし、Mさん話の本題(Mさんとの会話)でも出てきてないので、僕はそれぞれの人の立場でそれぞれの意見があるんだろうと思ってます。
Wikiの引用部分は参考までにというぐらいです。

>Randalさん
>いろいろと気を遣います
やはりどこも会社員は同じですね^^;
引用部分は、途中「~」でつなげて省略していただいて大丈夫ですよ。
この新ブログではコメントを全部を削除することはできるんですが、中身の修正ができないのでこっちで短くできないんですよ。

>煙
同じように、1月の会話で
「煙って火を使うんですか?」
と質問したんですよ。
 そしたら、煙を起こす小道具があって、それをすずりをするようなしぐさで「○○というのがあって、こうして煙を起こして」という説明がさらっとあったのですが、その後の
「煙がキャラの顔の部分に重なったり、思うところに行ってくれなくて撮影が大変だった」
との説明のほうは覚えてたんですが、小道具のほうは覚えてなかったです。なにぶん、一度に6時間ぐらい1年分まとめて話してもらって、面白くて覚えてるところが記事になってるので。
 ただ、それほど大掛かりな特別な装置という説明でなく、小道具の一つっぽい感じでした。(記憶違いでなければ)

>日本製品を徹底的に分析して急成長
日本も戦後、頑張ったのと同じ道ですね。
ただ、日本の場合は自動車など欧米が先に開発した技術には特許料を払うので、日本は改良と低価格化、円安による人件費の安さで高度成長をしたというパターンですが、
 アニメ技術と電化製品の違いのは、海外に流出しているコンテや指示メモに価値があると気づいてる人がいないということと、それを活用できる人=価値がわかる人が限られるということです。

>まんだらけに売る
Randalさんもまんだらけを利用してましたかw^^
「現物支給」ってパン屋でバイトしてた姉が残業代の代わりに売れ残ったパンをもらって帰ってきたことを思い出しましたw

 本文で僕は違法とかは言ってなくて、海外から戻ってこない以外のケースを挙げたのですが、現物支給ほどの事情でなくても、普通の会社だと仕事で使い終わった資料で保存しない分は捨てるわけですから、最近のように会社が明確定めているならよくないですが、昔はけっこう置き場所がないぐらいだから捨てる手間が省けたと考えていたケースも多いと思いますよ。

 昔の埋立地の「夢の島」には、ブルドーザーで掘り起こすと白黒時代の鉄腕アトムのセル画が出てきたというのを聞いたことがあります。昔は、まとめて産廃として捨ててたんでしょうが、今あればオークションのお宝ですよね~。

>作画崩壊だ!
違いが分かるコアなファンには分かるのでしょう^^;
『ワンピース』は、インペルダウン篇からテレビを見始めたのですが(漫画は読んでない)、マリンフォード篇でエースが死ぬあたりとかのほんとクォリティが高くて、「潜入!リアルスコープ」でやるまで、あれがフィリピンで作ってるとは気づかなかったんですよ。レベル高っ。
フィリピンでも当然『ワンピース』は放送されてるそうです。

 アニメ『闘牌伝説アカギ ~闇に舞い降りた天才~』は、僕もエンディングで韓国で作ってるのを気づきました。


>kaito2198さん、東映の海外発注の歴史など貴重な情報ありがとうございます。
>東映は、60年代後半に台湾に来て、アニメのノウハウを教えた
たぶん、ネットでもヒットしない情報ですね、これは。
1960年代って日本アニメもまだ始まって何年もたってないぐらいじゃないんですかね?

>杉並なみにあちこちにアニメスタジオが林立
 台湾にも昔はいっぱいスタジオがあったんですね。てっきり東映の1社独占だと思ってました。
 Mさんも「以前は、この西荻窪(杉並区)にもスタジオがいくつあって、スタジオディーンって制作スタジオなんか駅前のすぐそこにあったんだよ。もう移転しちゃったけど」と言っていたのを思い出しました。

>手塚をさも「アニメーターを搾取する大罪人」と形容し
そこまで言ってるんですかw
 いや、笑いごとではないんですが、才能や仕事量と報酬が見合ってないのはほんと問題です。以前、漫画家は一発当てれば億万長者になれるからみんな目指す(色んな才能が集まる)けど、アニメーターだと億万長者にはなれないのが問題だというのを聞いたのを思い出しました。

 コメントの文章の主語の確認ですが、「(大塚や宮崎が)国内で他人に意見を申す一方」であってますよね?
 東映としては「元々コストダウンのために海外発注したし、会社なので利益を追求しなければならない」という言い分もあるのでしょうけど、なかなか簡単には答えがでない問題ですね。
また気軽にコメントください~^^

>アニメ作成にフィリピンが選ばれた理由は、制作費の問題で80年代初頭は韓国、台湾、マレーシア、タイと拠点を移し、行き着いたのがフィリンだった。

 拠点のひとつだった台湾に住んでいる、かつ70~80年代、80~90年代の間、日本のアニメ制作の下請けの方々と知り合いの身として、少しだけ話させていただきます。

 東映は、日本でもほとんど一番早い海外外注に注目したところですよ。具体的いうと、大塚康生氏をはじめとする東映の方々は、60年代後半ですでに台湾に来て、アニメのノウハウを教えたともに、東映の下請けになるスタジオの設立を協力したわけです。
 東映の到来を皮切りに、その後日本からの需要がどーんと来て、70~80年代の頃、台湾のある街では、一時それこそ杉並なみの「アニメ町」みたいあちこちにアニメスタジオが林立する盛況もあったのです。が、80年代後半以降、やはり人件費の高騰などの原因で、台湾のスタジオもだんだん日本の下請けをやらなくなってきた。もっとも、自分の知り合いの一人で、今は某大学でメディア関連学科で講師を務めている方は、90年代の某ガンダムをやったこともありました。

 ちなみに先日手塚のアニメに対する話ですが、まだ整理しているのですが、その答えの一つとして、この話を教えます。大塚や宮崎の東映組は手塚をさも「アニメーターを搾取する大罪人」と形容し、ボロクソに言っていますけど、当時東映がこちらでスタジオの設立を「協力した」一方、東映が下った発注費も「決して高いとはいえなかった」のです。日本の消費水準から見ればもちろん、こっちの物価から見てもちょっと……という程度のものだそうでした。国内で他人に意見を申す一方、海外で同じようなことをするようでは、なんだかちょっと心証悪い話ですよね(苦笑)。
 結局、産業ってこういうものって話なので、先にビジネスモデルを作るほうが勝ちという話で、別に罪も何もないと思いますね。


こんばんは。今回も楽しく読ませていただきました。

>「撮影スタジオの人に気に入られないとやってもらえないってことがあったんだ」~「なんか営業みたいですね、仕事を発注するほうが気を使うなんて逆ですよね、普通w」

これはよくわかります(笑)。私も営業ではありませんが、普通の会社員なので、仕事上のコミュニケーションの重要性は嫌というほど(笑)。でも逆に言えば、「この人を味方につけちゃえば、何かと仕事がしやすいぞ」という部分もあるんですよね。お偉いさんに気に入られるのはもちろんのこと、役職が低い人でも年上だったら顔を立ててあげたほうが仕事がスムーズに進んだりとか、いろいろと気を遣います。

>「でも嫌がる気持ちもわかるんだよ。煙が出るような特殊効果とか」~「煙って実際のを使ってたんですか?CG処理じゃないんですか?」~「うん、昔はね。煙が必要ならスタジオで作ってもらったり~煙の撮影なんか思う通りに出てくれないから大変だったよw」

すいません、勉強不足でここの部分、ちょっと意味がわからなかったのですが、「煙」というのは、例えば火事のシーンでもくもくとあがる、あの「煙」のことですよね? 「煙をスタジオで作る」とはどういう意味なのでしょうか? 仕上げがアニメーターの描いた煙をセルに写し取るのとは違う作業がある、ということでしょうか? 私なりに調べてみたのですが、よくわかりませんでした。もう少し詳しくご説明いただいてもよろしいでしょうか? よろしくお願いします。

>「今はデジタルになって、海外で編集もして出来上がったものをチェックするだけでよくなって楽だけど、撮取の作業がなくなるとそれまで使えていたテクニックも使えなくなったんだよね~どんどん技術や資料が流出して日本には参考にするアニメの資料が残っていかなくなるんだよ」

なるほど。そういえば、「劇場版 機動戦士Ζガンダム」はTV版の旧作カットに新作カットを追加、再編集して制作されたのですが、なにせTV版は20年も前の作品なので当時の資料が制作会社のサンライズだけでは完全ではなくて、当時の関係者に片っ端から声をかけて掻き集めたって話を聞いたことがありますが、今はますますそういう傾向が強まっているんですね。

>「だから、海外のアニメーターはそういう資料を見て勉強してるからどんどんレベルが上がってるんだよ」~「アニメ産業はただで技術を上げてるようなものじゃないですか」

このへんは難しい問題ですね。まったく分野は違うんですけど、韓国や中国の家電メーカーが日本製品を徹底的に分析して追い抜け追い越せで急成長した姿とだぶりますね。

>「中野のまんだらけに~売るケースもありますね」

私はよく中野のまんだらけに本・DVD・おもちゃを売りに行くので、明らかに“プロ”の方が大量に原画やら設定資料やら台本やらを持ち込んでいるのを何度か見てます(笑)。ただ、以前アニメーターの方に教えてもらったのですが、これは必ずしも違法行為とはいえないケースもあるんだそうです。例えば、作品が大コケして下請けの小さなスタジオが貰えるはずの給料を未払いのまま倒産してしまった場合などは、もう“現物支給”ではないけれど、あるものすべて売ってしまってお金に換えるしかないんだそうです。さすがにガンダムのサンライズなどはそんなことはないし、内部資料の流出には厳しい罰則があるそうですが、マイナー作品の裏側ではそういうことは珍しくないと言ってました(笑)。

>「空洞化って、円高で自動車工場とかを海外に移転するメーカーの話だと思ってました。確か、『ワンピース』はフィリピンで作ってるのをテレビで見ましたよ」~「今はそんなに観てもわからないでしょ、違いが。そうなると、大事な回でも海外発注でいいやってことになるんだよ」

へえ、フィリピンで作っていたんですか。知らなかったです。確かに私のようなライトなアニメファンにはわからなくなってますね。2ちゃんねるとかでヘビーなファンが「作画崩壊だ!」とか騒いでるのを見ても「そんなにひどいかなあ…。普通じゃない?」と思いますから(笑)。昔はTVアニメのエンドクレジットに外国人アニメーターの名前があると「えっ!?外国人!?」って驚いたものですが、今や当たり前ですものね。う~む。今回も勉強になりました。では、続きを楽しみにしています。

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