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人の死(ヌマサキ先生死去)

 人の死。
 身内の死にも二回直面し、人は死ぬもんだと普通に思っていた。
 今まで見てきた死は、闘病して寝たきりになって、病院で酸素テントやのどに呼吸装置の穴開けて、機械で呼吸して装置外したら死ぬってことを誰も言わなくても、小さい子どもでも薄々「ああ、もうだめなんだ」ってわからせてくれた上で、死ぬってことを受け入れる時間があった上でやって来る。それが人の死だと思っていた。

 先月治療してくれた先生が、「来月もお願いします」とあいさつした先生が、10年も診てもらっていた先生が、いきなり死ぬなんてことがあるか。今月も出張でこっちに来ると言ってたじゃないか。診てもらってた人は生きてて、なんで治療した先生が亡くなってるんだよ。
 
 世の中不条理で、それはとっくにわかっているけど、悪い奴、嫌な奴、いなくなったほうがいい奴、そういう奴が長生きしてて、何人も人を治して救ってきた人がいきなり亡くなるってどういう理屈なんだよ。先月の治療では確かに先生は体の調子が悪く、急に白髪が増えたように見えたが、メールで急死と知らされても数日受け入れられなかった。先生を必要としている患者は大勢いるのに。

 約10年前、俺は体を壊して親戚のおばさんにヌマサキ先生のとこに連れていってもらって、半信半疑で治療受けて治してもらった。命拾いした。ヤブ医者の盲腸手術で、手術跡が癒着した時も治してもらった。それから10年断続的に診てもらっていた。2008年に亡くなった甲田先生ともども命の恩人だった。甲田先生の死はヌマサキ先生から聞いた。
 ヌマサキ先生の鍼灸治療は、日本で一番、実質世界で一番だった。鍼で、薬では治せない肝臓、腎臓、すい臓を治し、肝炎、不眠症、鬱病、骨折(古傷も治る)、不妊治療、花粉症、あらゆる治療に成功していた。滋賀県大津市の玄氣堂ヌマサキ治療室に東京からも患者が来ていた。俺も高知や東京から何度か通った。最後の2年間は関東の患者のために埼玉まで月1回土日に出張治療に来ていた。

 そのヌマサキ先生の治療が永遠に失われた。

 ヌマサキ先生に何人が教わりに来ていたのを見たが、凡人の鍼灸師(すでに開業してる)にはほとんど理解できなかった感じだ。ヌマサキ先生は「教科書通りに(鍼を)打っても効きませんよ」と言っていたし、ヌマサキ先生の関東出張が始まってない頃、東京でよその鍼治療院でヌマサキ先生の説明を伝えても下手くそな鍼灸師はチンプンカンプンで、治療も効果はなかった。ニセモノは多く、本物は紹介でないとなかなかたどりつけない。

 ほかにもヌマサキ先生は、遠くてなかなか来れない患者には自分でできるお灸も教えてくれたり、患者のことを一番に考えてくれていた。
俺は治療室にある本も何十冊も貸してもらったり、生き方、哲学についてもいろいろ教わった。患者をベルトコンベアのように流れ作業で処理して、患者に威張るような鍼灸師とは大違いだった。

 俺は東京に出て体を悪くしてもいざとなれば、大津のヌマサキ先生のところで診てもらえれば絶対に治してもらえるという安心感を切り札のように持っていた。余裕ができたら、視力とかも治してもらうつもりだった。
 こんなことなら年末年始にまとめて診てもらいに行くべきだった。もう会えないならもっと話しておくべきだった。
誰が亡くなっても思うことはいつも同じ。平成元年の夏も、平成13年の春も、そして今月も。
献花
献花(沖縄・今帰仁城跡の花、2011年9月撮影)
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コメント

何人かの方にヌマサキ先生についての非公開コメントをいただき、感謝します。
非公開設定を尊重してレスは控えさせていただきますが、ヌマサキ先生が非常に慕われていたことが伺えました。ありがとうございました。


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